Frontend Weekly 2025-07-11
NuxtLabsのVercel買収、Microsoft EdgeのFirst Contentful Paint 300ms以下達成、Playwright v1.54.0の分割Cookie対応、Webpack v5.100.0のES modules出力改善について。
NuxtLabsがVercelに買収
日付：2025年7月8日
NuxtとNitroの開発チームNuxtLabsがVercelに買収された。NuxtはフルスタックWebフレームワークとして週100万ダウンロードを記録し、多くの企業で利用されている。Nitroはフレームワーク、プラットフォーム、ワークロード間の一貫性を提供するサーバーランタイム。
買収後もNuxtとNitroはMITライセンスを維持し、公開ロードマップとオープンガバナンスを継続。Nitroは全フレームワークとベンダーに対してオープン、中立、ロックインなしでサービス提供を継続する。
今後数か月でNuxt Studio MDC、Nuxt UI Pro、NuxtHub Adminがすべてフリーでオープンソース化される予定。
出展：
Microsoft EdgeがFirst Contentful Paint 300ms以下を達成
日付：2025年7月7日
Microsoft EdgeがFirst Contentful Paint（FCP）でグローバル300ms以下を達成した。13のブラウザ機能でロード時間を平均40%短縮し、業界標準の300-400ms閾値を下回ることでユーザー満足度の向上を実現。FCPとは、ユーザーがサイトにアクセスしてからページの最初のコンテンツをブラウザが描画し始める時点までの時間のこと。
改善された機能にはSettings、Read aloud、Split screen、Workspacesが含まれる。Settings UIの読み込みが大幅に高速化され、AI音声読み上げの起動時間短縮とスムーズな再生を実現。Split screenでのタスク切り替えが瞬時になり、Workspacesの応答性が向上。
今後数か月でPrint Preview、Extensions、その他の機能でもパフォーマンス改善を予定。
出展：Microsoft Edge sets a new standard for speed and responsiveness
Playwright v1.54.0、分割されたCookie対応、セッション間でブラウジング状態を再使用するオプションの追加
日付：2025年7月10日
Playwright v1.54.0がリリースされ、Cookie partitioning対応、HTMLレポート改善、コマンドライン変更が実装された。
browserContext.cookies()とbrowserContext.addCookies()に新しいpartitionKeyプロパティを追加し、パーティション化されたCookieの保存と復元に対応。CHIPS（Cookies Having Independent Partitioned State）をサポート。
HTMLレポートに新オプションnoSnippetsを追加し、コードスニペットを無効化可能。テストアノテーションにlocationプロパティを追加、locationプロパティはtest.skipやtest.fixmeが追加された場所を表示する。
--user-data-dirオプションを複数コマンドに追加。ユーザーディレクトリを指定することで、セッション間でブラウジング状態を再利用可能。
Node.js 16のサポートを終了し、Node.js 18を非推奨とした。
Webpack v5.100.0、ES modules出力でHMR対応とsplitChunks完全サポート
日付：2025年7月9日
Webpack v5.100.0がリリースされ、ES modules出力でHMRサポート、splitChunks完全対応、新しい言語機能サポートが実装された。
ES modules出力モードでHot Module Replacement（HMR）をサポート。外部変数とruntimeChunkが設定されていない場合、ES module出力モードでsplitChunksを完全サポート。Node.jsターゲット向けのES modules worker chunk loadingを有効化。
JavaScriptのusingキーワードをサポート。tc39 Defer Module Evaluation（実験的機能）を実装。new URL(...)での動的テンプレートリテラル式をサポート。DefinePluginのdestructuringサポートを向上。
virtual:スキームをサポートするVirtualUrlPluginを追加。ES modules出力で不要な起動エントリーポイントランタイムを削除し、new URL(...)評価式のキャッシュ化でパフォーマンスを改善。