VoidZeroをCloudflareが買収
Vite・Vitest・Rolldown・Oxc・Vite+の開発元であるVoidZeroがCloudflareに参加し、チーム全員が移籍する。JavaScriptエコシステムの共通基盤としてViteを支える開発者と、Cloudflare Workers上でViteアプリを動かす利用者の双方に影響する。
合意の要点は次のとおり。
- Vite・Vitest・Rolldown・Oxc・Vite+はMITライセンスのオープンソースのまま維持する
- ベンダー中立性を保ち、Viteで作ったアプリは引き続きどこでも動作する
- ロードマップはViteチームとコミュニティが主導し、開発は公開のまま進める
- Evan YouとVoidZeroチームが各プロジェクトのリードを継続する
- Cloudflareはエンジニアリングと資金を投入し、方向転換は行わない
- Vite Open Collectiveへ100万ドルのコミットメントを行う
収益化の難しさが背景にある。VoidZeroはVite+をMITに戻し、Cloudflare上のViteネイティブデプロイ基盤であるVoidの開発を進めていたが、ツールとクラウドでチームを分ける負担と、スケーラブルな収益への道の長さが課題だった。買収によりツールチェイン開発に集中しつつ、CloudflareをViteアプリのデプロイ先として強化する方針となる。
CloudflareはViteをアプリ向けCLI体験の基盤に据える。技術プレビュー中の統合CLI cf では、cf dev を vite dev のスーパーセットとし、cf build がViteプロジェクトをネイティブに扱い、cf deploy でCloudflareへのデプロイを簡素化する方向だ。Vite自体には、フルスタックアプリとエージェント向けのプロバイダー中立プリミティブを追加する計画があり、変更は従来どおりオープンなコントリビューションプロセスを経る。Voidプラットフォームは長期的にオープンソース化する意向が示されている。
短期的にはVite利用者と上位フレームワーク(Vue、Nuxt、Astro、SvelteKitなど)に変更はない。Viteの週間ダウンロードは約1億2900万、@cloudflare/vite-plugin はVite本体の10%超に相当する規模まで伸びている。AIエージェントがdevサーバーやバンドラーを人間と同様に使う流れを受け、高速なビルド・テスト・リントが双方のミッションで重なる。