Agentic Resource Discovery (ARD)、エージェント能力の公開・発見・検証
Google は、Web 上に分散するツール、スキル、エージェントを横断して「どこにあるか」「どれを使うか」「接続して安全か」を答えるためのオープン仕様 Agentic Resource Discovery (ARD) を発表した。業界パートナーと共同開発され、基盤フレームワークやプロトコル、プロバイダに依存せず能力を共有・接続できる。仕様は Apache 2.0 で公開され、Linux Foundation の AI Catalog Working Group が定めた AI Catalog データモデルを土台にしている。
ARD の中核はカタログとレジストリの二つの primitive である。
- カタログ: 組織が自ドメイン上の well-known パスに
ai-catalog.jsonを置き、利用可能な能力を記述する。ホストが自ドメインであること自体が、身元と信頼の暗号学的基盤になる。 - レジストリ: 公開カタログをクロールして索引し、エージェントからの発見要求に対して一致する能力と、接続前に発行者を検証するためのメタデータを返す。
クライアントは自然言語の意図でレジストリを問い合わせるか、既知パートナーのドメインからカタログを直接取得できる。エントリは MCP サーバー、A2A エージェント、OpenAPI ツール、入れ子のカタログなどを含みうる。本番では trustManifest により SPIFFE ID やコンプライアンス証明などの検証可能な信頼メタデータを添付し、接続前に発行者の暗号学的身元を確認してから、各能力のネイティブプロトコルで実行に移る。
Google Cloud 側では Gemini Enterprise Agent Platform の Agent Registry が、エージェント、スキル、MCP サーバー、その他ツールの検索・発見・ホスティングを担うエンタープライズ向け実装として位置づけられる。グローバルに名前空間化された URN の割当、エージェント外向きポリシー、ツールと仕様のピン留め、Agent Identity による trust manifest 検証(HIPAA などのコンプライアンス要件を含む)など、統治機能も束ねる。Agent Platform への ARD ネイティブ対応は今後数か月で提供され、社内レジストリを広域ネットワークへ安全に接続できる見込みである。
利用開始の入口は次のとおりである。
- 自ドメインに
ai-catalog.jsonを公開する quickstart - 連邦モデル、信頼アーキテクチャ、参照実装を含む仕様本文
- GitHub リポジトリでの実装提案とスキーマ更新