AI Weekly 2025-11-13
GPT-5.1リリース
日付:2025年11月12日
OpenAIがGPT-5.1をリリースした。ChatGPTの応答が向上し、ユーザーの好みに合わせたカスタマイズが容易になった。
主なモデルとして、GPT-5.1 InstantとGPT-5.1 Thinkingが提供される。GPT-5.1 Instantは最も多く使用されるモデルで、温かみがあり会話的なスタイルに進化。GPT-5.1 Thinkingは高度な推論モデルで、シンプルなタスクでは高速に、複雑なタスクではより深い分析が可能。
指示の理解と適応推論能力が向上し、複雑な問題に対しても的確な応答が可能になった。ChatGPTのトーンやスタイルを直感的に調整できる新しいコントロール機能も導入された。
出展:GPT-5.1
VS Code 1.106リリース
日付:2025年11月12日
Visual Studio Code 1.106がリリースされた。主な更新として、Agent HQ、Plan agent、Cloud agents、CLI agentsなどのAIエージェント機能が追加された。
Agent Sessions viewをデフォルトで有効化。VS Code内のローカルセッションと、Copilot coding agent、GitHub Copilot CLI、OpenAI Codexなどのバックグラウンドエージェントセッションを一元管理できる。セッションの検索機能も追加。
Plan agentを追加。複雑なタスクを実装前に段階的に分解し、詳細な実装計画を生成。計画を承認してからCopilotが実装を開始する。カスタムplan agentの作成も可能。
Cloud agentsの更新として、Copilot coding agentの統合をGitHub Pull Request拡張機能からCopilot Chat拡張機能に移行。VS CodeとGitHub Mission Control間の連携が改善。
Copilot CLIの統合を追加。CLIエージェントエディタまたは統合ターミナルから新しいCLIエージェントセッションの作成や既存セッションの再開が可能。CLIエージェントエディタでメッセージ送信、モデル切り替え、コンテキスト添付が可能。
Chat modesをcustom agentsに名称変更。カスタムエージェントの定義ファイルは.github/agentsに配置され、.agents.mdサフィックスを使用可能。GitHub Copilot Cloud AgentsとCLI Agentsでも使用可能。
Google DriveでPDFのAI音声要約機能を追加
日付:2025年11月11日
Google WorkspaceがGoogle DriveでPDFのAI音声要約機能を追加した。Gemini for Google Workspaceの機能で、長文のPDFを会話形式のポッドキャストスタイルの音声要約に変換できる。
1クリックで新しい音声ファイルがDriveに保存される。NotebookLMのAudio Overview機能と同じ基盤技術を使用。
2分から10分の音声要約で長文ドキュメントの要点を把握可能。通勤中、運動中、家事中など、Driveファイルにアクセスできる場所ならどこでも要約を聞ける。
主な利点:
- 効率向上:長文ドキュメントの要点を短時間で把握
- アクセシビリティ向上:コンテンツを消費する代替形式を提供
- 準備の改善:会議やクライアントプレゼンテーション前に資料を素早く確認
デスクトップで音声要約が生成されると、ユーザーにメール通知が送信される。音声ファイルはDrive内の新しい「Audio overviews」フォルダに自動保存され、モバイルやデスクトップデバイスからアクセス可能。
初期リリースでは英語のPDFのみサポート。
利用可能なプラン:
- Google Workspace Business Standard and Plus
- Google Workspace Enterprise Standard and Plus
- Google One AI Pro and AI Ultra
- Google AI Ultra for Business
- Google AI Pro for Education
Rapid Releaseドメインでは利用可能。Scheduled Releaseドメインでは2025年11月12日から段階的にロールアウト(最大15日で機能が表示)。
ChatGPTでグループチャット機能のパイロット提供を開始
日付:2025年11月13日
OpenAIがChatGPTでグループチャット機能のパイロット提供を開始した。友人、家族、同僚と同じ会話内で協働し、計画や意思決定、アイデア出しが可能。
ChatGPTは行き先の比較や旅程作成、持ち物リストの作成などをサポート。1〜20人を直接招待できる。
グループチャットを開始するには、新規または既存のチャット画面右上の人物アイコンをタップし、招待リンクを共有する。初めてグループチャットを作成または参加する際には、名前、ユーザー名、写真を使ったプロフィールを設定し、参加者を識別可能にする。グループチャットはサイドバー内の新しい専用セクションから確認できる。
日本、ニュージーランド、韓国、台湾のChatGPT Free、Go、Plus、Proを利用中のログインユーザー向けに、モバイルとウェブで順次展開中。
この機能は、ChatGPTが他の人と一緒に協働・交流できる共有スペースへと進化していくための第一歩。パイロット提供を通して、ユーザーがChatGPTでどのように協働しているかを学び、初期フィードバックを反映しながら改善を続ける予定。
Copilot coding agentをrulesetsのbypass actorとして設定可能に
日付:2025年11月13日
GitHub Copilot coding agentをrulesetsのbypass actorとして設定できるようになった。エージェントが特定のルールに準拠できない場合でも、エージェントの使用をブロック解除できる。
Rulesetsは、異なるアクターがリポジトリとどのように相互作用できるかを制御する機能。以下のようなルールを強制可能:
- 特定のパターンに一致するメールアドレスからのコミットのみを許可
- コミットメッセージが特定の構造に従うことを要求
- コミットに署名を要求
Copilot coding agentは非同期の開発エージェントで、バックグラウンドで動作する。すべてのルールに準拠できない場合がある(例:コミットに署名できない)。エージェントが準拠できないルールがリポジトリに含まれている場合、エージェントは自動的に無効化される。
選択したrulesetsに対してCopilot coding agentをbypass actorとして設定することで、エージェントの使用をブロック解除可能。これにより、人間がプッシュしたコードの要件を緩和することなく、Copilotを特定のルールから除外できる。
出展:Configure Copilot coding agent as a bypass actor for rulesets
GitHub Copilot CLIの新機能
日付:2025年11月18日
GitHub Copilot CLIに新機能が追加された。最新のAIモデルサポート、コード検索の強化、画像サポートの改善が含まれる。
最新のAIモデルとして、OpenAIのGPT-5.1、GPT-5.1-Codex、GPT-5.1-Codex-Mini、GoogleのGemini 3 Proに対応。
コード検索機能を強化。ripgrepをCopilot CLIにバンドルし、grepとglobツールを追加。コードベースを効率的に検索可能。
画像サポートを改善。@メンションに加えて、画像をペーストやドラッグ&ドロップで追加可能。
その他の機能:
/shareコマンドでチャットセッションをMarkdownファイルやGitHub gistとして保存可能- heredocや特殊文字を含むコマンド提案時の不要な権限チェックを削除
- PowerShellでの
!シェルモードコマンドのサポートを改善 - ヘッドレス
-pモードでの自動化シナリオを改善。権限エラーや通信エラー時に非ゼロコードで終了 /sessionコマンドの出力とスタイリングを改善- アプリケーション全体の空白、フォーマット、UI操作を改善
- MCPサーバツール通知をサポート
- 長時間実行されるシェルコマンドの処理を改善
信頼性とバグ修正として、長時間実行されるシェルコマンドでのメモリリークを防止、カスタムエージェント設定に関するバグ修正、Ctrl+Cシグナルと中断操作の処理を改善、シェルツールの環境から内部NODE_ENV変数を削除してNode開発シナリオでの衝突を防止、Windows Terminalでのキーボード入力のブロック問題を修正、/modelコマンドでサポートされていないモデル使用時のエラーメッセージを改善、初回起動時に背景色の値が入力ボックスに表示される問題を修正。
更新はnpm install -g @github/copilot@latestで実行可能。
出展:GitHub Copilot CLI: New models, enhanced code search, and better image support