YouTubeの合成コンテンツ規制
規制を受けているYouTubeのコンテンツを調査する上で、 YouTubeの改変コンテンツと合成コンテンツについてのポリシーについて調べた内容をまとめた。
Table of Contents
2024年10月頃から、関わっているYouTubeチャンネルのいくつかで、頻繁に広告の適合性の制限が見られるようになった。
人間による審査をリクエストしても覆ることはなかったため、明確な基準があると考え、調査を行った。
その結果、改変されたコンテンツのチェックが行われていないコンテンツで発生しており、これを設定した上で再審査を行ったところ、広告の適合性制限が解除されることを確認できた。
改変コンテンツと合成コンテンツの開示が必要
この変更は、2024年からYouTubeのポリシーに追加されている。
https://support.google.com/youtube/answer/14328491?hl=ja
一部でも利用している場合、常に開示が必要なわけではなく、誤認を招く可能性があるコンテンツである場合に開示が必要となる。 例えば、非現実的な内容やスクリプトやサムネイルの作成、映像補正などは開示が不要なコンテンツの例に記載がある。
今回規制を受けていたコンテンツの特徴
規制を受けていたコンテンツは、改変されたコンテンツのチェックを行っていなかったことに加えて、次のいずれかに該当していた。
- VTuberのライブコンテンツ
- 合成音声を使用した動画コンテンツ
実際に何が原因で規制を受けていたのかは不明だが、ポリシーには次のような例が記載されており、これらが該当または誤認されたと考えられる。
- コンテンツをデジタルで生成または改変し、人物の顔を別人の顔に置き換える
- クローニングした他人の声でナレーションや吹き替えを制作
VTuberについては個人の判断で該当しないとして良いと思うが、誤認される可能性があるため、明示的に設定はした方が良いとだろう。 合成音声を利用しているケースでは、ほとんどの場合、開示が必要となると思われる。