OpenAI は、ChatGPT Voice 向けの新世代音声モデル GPT-Live の展開を開始した。同時に聞き話しできる全二重アーキテクチャを採用し、相槌や短いやり取り、思考の間の沈黙を維持できる。検索や深い推論が必要なときは背後のフロンティアモデルへ委譲し、当面は GPT-5.5 を使う。第三者の横断ベンチマーク掲載と従量制 API 価格は出ていない。
展開対象は GPT-Live-1 と GPT-Live-1 mini の 2 系統で、ChatGPT の iOS、Android、Web に順次届く。Go / Plus / Pro では GPT-Live-1 が、Free では GPT-Live-1 mini が Voice の既定になる。API への提供も予定されており、事前登録フォームがある。公開時点では音声と動画・画面共有の併用はできず、それらの用途では従来の Standard / Advanced Voice Mode が残る。一部言語では非ネイティブなアクセントや流暢さの差が出る場合がある。
ChatGPT Voice では Instant / Medium / High の推論レベルを選べ、Instant 系は GPT-5.5 Instant、Medium / High は GPT-5.5 Thinking を背後に使う。会話中に天気・株価・スポーツなどのビジュアルカードを出せ、検索・メモリ・画像・ファイルアップロードも継続して使える。9 種類のボイスは GPT-Live 向けに再調整されている。音声向けの安全対策として、発話中に不適切な出力を検出し応答の誘導や会話終了ができる仕組みがあり、事前定義ボイス以外の声の模倣を防ぐ。詳細はシステムカードにまとめられている。
評価(ベンダー)
OpenAI は Advanced Voice Mode との比較を中心に評価を公表している。
- 5〜10 分の対話での人間評価では、全体の好み、ターンテイキング、割り込み、会話の流れ、自然さで GPT-Live-1 と GPT-Live-1 mini が強く好まれる
- GPQA(専門レベルの科学的推論)と BrowseComp(エージェント的な Web 検索)で GPT-Live-1 が Advanced Voice Mode を上回る
- 社内変形の τ³-Voice Telecom(多ターンの通信サポート)でも GPT-Live-1 が上回る