2026年3月、主要ブラウザエンジン間で相互運用可能になった機能が Baseline Newly available に入り、相互運用から30か月を経た機能が Widely available に到達した。
Baseline Newly available:
font-family: math。MathML 向けに数式組版に適したフォントを選び、技術文書の数式表示の字間・字形を整えやすくするIterator.concat()。複数の iterable を1つの iterator に連結し、中間配列やネストしたループなしで連続処理できる- Readable byte streams。Streams API でバイナリを開発者供給バッファへ直接読み込め、大容量ファイルやネットワークデータのメモリ効率を上げられる
- Reporting API。CSP 違反・非推奨・クラッシュなどブラウザ由来の報告を指定エンドポイントへ集約し、監視を一本化しやすくする
WebTransport。HTTP/3 上の低遅延・双方向通信で、信頼性のある送信と信頼性のない datagram の両方を扱え、ゲームやライブ向けに使えるtext-indent: each-line。ブロック先頭行に加え、<br>などによる強制改行直後の行もインデントするtext-indent: hanging。先頭行はそのままにし、続く行だけをインデントするぶら下げ字下げで、文献リストなどの体裁に使える
Baseline Widely available:
contain-intrinsic-size。サイズ containment 下の要素にプレースホルダ寸法を与え、遅延読み込み時のレイアウトシフトを抑えられる@counter-style。リストの番号・箇条記号を独自定義でき、ロケールや装飾用のマーカーを標準スタイルに縛られず組み立てられる- Device orientation events。ジャイロや加速度計の向き・動きを取得し、端末姿勢に応じた体験を実装できる
hyphenate-character。ハイフネーション時に行末へ置く文字を指定できるhyphens。折り返し時のハイフネーションをnone/manual/autoで制御するimage-set()。解像度などに応じた画像を CSS から選び、srcsetに近い最適化を背景画像などでも使える<link rel="modulepreload">。JS モジュールとその依存を早期に取得・処理し、モジュール多用ページのクリティカルパスを短縮するoverflow-block/overflow-inlineメディアクエリ。初期ビューポートのはみ出し扱いを問い合わせ、印刷などページ媒体向けのスタイル分岐に使えるnavigator.storage。永続化の要求やクォータ照会ができ、ストレージ逼迫時に消されにくいデータ保持を狙えるupdateメディアクエリ。出力デバイスの更新頻度を区別し、e-ink など低更新ディスプレイ向けの表現を切り替えられる- CSS subgrid。入れ子グリッドが親のトラック定義を継承し、DOM 階層をまたいだ列・行の揃えを組み立てやすくする